
先日に下記のツイートをしました。
業界特化型の転職エージェントを活用すべき、特に、狭い業界
今回は、不動産ファンドへの転職を検討するに当たって「エージェントを活用すべき」というツイートを深掘りします。
ぼくは転職エージェント経由で不動産ファンドへの転職を果たしたのですが、
結論を書いておくと、エージェントの利用は必須です。ただし、使い方に気をつけましょう。
目次
転職エージェントを使い分ける

まず、前提として、転職エージェントには、総合型エージェントと業界特化型エージェントがあります。
ぼくの実体験からおすすめする使い分けは、下記です。
総合型→1社、登録のみでOK特化型→1社、登録&活用
✔︎総合型は、大手の会社が運営していることが多く、ほぼすべての業種・職種についての求人情報を集めることができ、その数が圧倒的に多いです。また、キャリアコンサルタントが非常に若い印象があります。
✔︎業界特化型は、金融やコンサル、ITなど、特定の分野のみを扱っています。会社規模は数人〜数十人規模で、キャリアコンサルタントは40代以降が多い印象です。
ここからは、特化型を使うべき理由について述べていきます。
総合型のエージェントについては、後に説明しますが、登録はしておいてください。
- 特化型を使うべき理由
- 理由①:担当者が業界・仕事内容を熟知している
- 理由②:一気通貫
- 理由③:推薦状の内容がより正確
- 理由④:あらゆる場面で交渉してくれる
理由①:担当者が業界・仕事内容を熟知している
特化型エージェントの「キャリアコンサルタント」の採用情報を見れば分かりますが、中途採用しか受け付けていない企業も多く、また、担当セクターの業務経験を必須要件としている企業もあります。
要するに、仕事を紹介する側であっても、業界の経験があることによって、求職者により深いアドバイスができるということなんです。
なお、求職者だけでなく、業界経験があることは、人事からも信頼されやすいんですよね。ここでいう人事とは、不動産ファンドの人事担当者のことですよ。
求職者としては、仕事内容を理解してくれて、かつ、人事からも信頼されているということで、安心して相談できるわけなんですね。
理由②:一気通貫
一気通貫とは、求職者と企業対応を同じ人がおこなっている、ということです。
メリットとしては、下記があります。
- ミスマッチが少ない
- レスポンスが早い
まず、
ミスマッチが少ない、については、想像できるかと思いますが、間に入る第三者が少ないほど、情報が正確に行き渡ります。
一方、総合型エージェントは、求職者と企業対応を別の人が行っている場合が多いので、一人増える分、情報がやや乱れて伝わります。
面接に呼ばれたのに、
「求めているスキル・経験と少し違う」
などと、書類選考の段階で分かり切ったことを理由に不合格になる場合があります。
労力の無駄になるだけならいいですが、通常、1年程度は同じ企業に応募できないので、これを避けるためにも、一気通貫のエージェントをおすすめします。
また、レスポンスが早い、も上記と同様です。
第三者を介さない分、企業に確認したいことも、すぐに確認できますし、なにより、企業に聞きにくいことも、エージェントが機転を利かせて、さりげなく、聞いてくれたりするので、この点もメリットですね。
理由③:推薦状の内容がより正確
エージェントが企業へ候補者の書類を送る場合には、推薦状も併せて送ります。
この推薦状は、エージェントとの面談内容をもとにエージェントが作成するのですが、特化型の場合と総合型の場合で大きな差が出てきます。
不動産ファンドは、専門性の強い業界で、専門用語も多いですが、特化型であれば、業界事情、専門用語も踏まえた推薦状を作成してくれますので、求職者としては、面接の入りがスムーズになり、とても助かります。
一方、総合型は、業界事情、専門用語だけでなく、職種の違いがわからない人もいるので、的外れな内容を書かれることがあります。
エージェントに確認すれば、推薦状を見せてもらえますので、事実と違ったり、修正して欲しいことがあれば伝えましょう。
理由④:あらゆる場面で交渉してくれる
②で述べましたが、特化型エージェントは、一気通貫でやっているため、人事の責任者と直接つながりがある場合が多いのです。
求人を出していない企業でも、エージェントが、
「こういう候補者がいる」ということを伝えると、
とりあえず会ってみよう、と面接になったりする場合もあります。
(持ち込みと言われます。)
また、給与交渉を当たり前におこなってくれます。
エージェントとの面談で希望給与を伝えておけば、あとは良いようにやってくれるんです。
これが、総合型ですと、「企業の心象を害すから」と、遠回しに断られることがあります。
ぼくが思うに、特化型エージェントを使う最大のメリットは、④の交渉を代行してくれるところです。
おすすめのエージェント

ここからは、実際にぼくが利用して、特におすすめするエージェントを紹介します。
このほかにも利用しましたが、この2社は自信を持っておすすめできます。
KOTORA

トラのロゴが特徴的なKOTORAさんです。
ハイクラスな求人が多い印象ですが、しっかりと若手ポジションも紹介してくれます。
ANTELOPE

ANTELOPEさんです。
こちらも、ハイクラス中心ですが、KOTORAさん同様、若手ポジション紹介してくれます。
余談ですが、KOTORAさん然りANTELOPEさん然り、企業名が動物関係ですが、由来は分かりません。
なお、ANTELOPEさんのこの記事で不動産ファンド各社の概要をまとめてくれていますので、(転職活動としての)企業分析に活用してください。
また、メルマガのバックナンバーでもとても面白い記事を見れるので、参考に。
上記2社は、どちらでも構わない、というのがぼくの考えです。
選ぶ基準としては、興味がありそうな求人情報があったら、そちらを選べばいいと思います。
仮に、KOTORAに登録し、KOTORAにはなかったけど、ANTELOPEにはある求人がありますが、そういった場合は、KOTORAのエージェントに、
「ANTELOPEでこんな求人見つけたんですけど、KOTORAさんで応募できますかね?」
的な感じで聞けばOKです。
そして、最初の方に、
総合型エージェントに、登録しておいてください、
と言いましたが、そこで情報収集して、上記のように、KOTORAさんなり、ANTELOPEさんなりを通して応募すればOKです。
一見、たちが悪そうに見えますが、複数のエージェントを利用して、同時並行で進めていくのも不誠実です。エージェントも人間ですし、なにより、人材を紹介することは、信頼関係の上に成り立ってるので、応募は一つの企業で、をおすすめします。
不動産ファンドで働くこと
最後に、この業界は、2000年代にREITが創設されて以降できた比較的新しい業界です。
2008年にリーマンショックを経て、各投資法人が倒産、合併されていく中で、人材採用は手控えられてきました。
そして、2020年になった今、その時代に活躍したプレイヤーが引退を迎える年になり、若い世代が不足している状態です。
変わらず、採用のメインターゲットは、30代の同業界経験者、ですが、ぼくのように20代でもチャンスはあります。
不動産ファンド業界へ転職したいと思ったら、この記事を参考に、行動してみてください。