
私は、20代が少ないと言われている不動産ファンドの運用会社から、第二新卒で内定をいただきました。
また、お世辞にも高学歴とはいえませんが、とても納得のいく転職活動ができましたので、皆さんにお伝えできればと思いました。
また、第二新卒では難しいとされる給料アップも果たしました。
だいたい、当時の年収の+10〜15%程度でした。
このような結果を残せたのは、ある一つの質問に対して、説得力のある回答ができるようになったからだと考えます。
それができるようになってからは、上記の通り、書類通過はもちろん、こちらから選ばせて頂く (辞退) こともあるくらい面接がうまくいくようになりました。
もちろん、他にも受けた会社はあり、むしろ、書類選考にすら通過しなかった会社の方が多いですが、その場合は、その質問に対してうまく説明できていなかったのです。
その質問とは、退職理由です。
この質問に説得力のある回答ができるようになってからは、面接が次々と通るようになりました。
そして、退職理由は大きく2つに分けられます。
1つ目は、なぜ今の会社を辞めるのか。
2つ目は、なぜ今の会社を辞めるのがこのタイミングなのか。
この2つの質問に対して説得力のある回答ができれば、間違いなく苦手な面接を克服できますので、ぜひご一読ください。
それでは、見ていきましょう。
1つ目は、例外なくすべての会社の面接で問われました。
すべての質問の中で一番重要な質問といえます。私の場合、これをうまく説明できなかったときは、手応えもなく、案の定、不合格となっていました。
と、煽るのはここまでにして (とはいえ事実ですが)、皆さんはこの質問に迅速に答えられますか。
現代の第二新卒世代はキャリアアップよりも趣味に時間を充てたいと考える人が多いと言われていますから、お勤めの会社によってはキャリアアップを志向する皆さんの存在は少数派であるかもしれません。
キャリアアップをしたいという思いがあるにもかかわらず、そのような環境のために外部に悟られないように普段を過ごし、誰かにキャリアについて聞かれても「普通に生活できればいいよ」とはぐらかすばかりで、なぜキャリアアップをしたいのかという根本の問いかけに答えられない方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
私自身がそうでしたので。
思い出してください。皆さんがキャリアアップをしたいのは、
「自らの抱いているキャリアのゴールに到達するため」です。
それでもなお、答えが思い浮かばないという方がいれば、それは、キャリアアップのために転職という選択肢はベストではないということです。
キャリアのゴールとは、転職が全てではありません。
転職はしんどいです。職場、仕事内容、人間関係、住む場所. . . 慣れるまで本当に、しんどいです。
今の会社でキャリアアップ(昇進・海外勤務など)していくことが「キャリアのゴール」であれば、それが一番ストレスなく到達できる道なのです。
あるいは、憧れだった俳優・女優、作家、経営者を目指すのか、いま一度考えてみてください。
2つ目は、特に第二新卒の方に多く問われる質問です。
ここで、第二新卒の採用のメインターゲットとしては、「ビジネスマンとしてのマナー及び現職務内容から推測される今後のポテンシャルを備えている人材」といえます。
前半の「ビジネスマンとしてのマナー」の部分は、面接の受け答え等で判断され、退職理由とはあまり関係がないところですので、割愛させて頂きます (履歴書・職務経歴書の内容など、書類選考でもフィルタリングされていますので)。
企業が本当に知りたいのは、後半の「現職務内容から推測される今後のポテンシャル」の部分です。
これを知りたいがために企業はあれこれ質問をしてきます。逆質問で志望業界・企業を理解しているか確認されたりもします。
しかし、皆さんは即戦力でもなければ未経験でもありません。
ここでは、皆さんが2〜3年経験してきた職務内容の事実を述べるだけで構いません。
そうすれば、企業側が、転職のタイミングが妥当かどうか判断してくれますので。
私の場合、このタイミングでの転職は早すぎると判断され、不採用となった企業からは、下記のようなお祈りメールを頂きました (エージェントを通じてですが)。
「今はまだ転職するには少し早いと感じますが、数年後○○を達成したらまた是非ご応募ください」
なお、皆さんの残した業績や成績・人脈などは、あるに越したことはありませんが、評価されないことがほとんどです (私自身がそうだったからです)。
以上、退職理由について説明させて頂きました。重要なことは、退職理由に限らず、「キャリアのゴール」と関連づけて回答をすることです。それが最も説得力のある回答となりますので。